kindle, 手ぶら, iPhone, 禁酒,ウォーキング,禁煙,断酒,ダイエット,断酒,ノンアルコール,Evernote,ライフハック,読書.音声入力

徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

7月7日日曜日、小雨

「無一物として生きる」とか「給料は安ければ安いほどいい」といった、世間の常識からは完全に逆張りの考えに、私はどうも惹かれる。無一物ならば、消費税もゼロだし、責任もゼロ、しょうもない人間関係もゼロ。深沢七郎みたいに「今川焼」を焼いて売って生きていく。都営まるごときっぷで時々、お気に入りの今川焼を買いに行く。むかし住んでいた川沿いの町。少し値段は上がったけど、それひとつ食えばもう昼飯も要らない。深沢七郎の今川焼屋は『夢屋』だったか。東向島。今川焼の包み紙は横尾忠則のデザイン。

粉物商売は悪くない。在庫の廃棄ロスがない。最近は電気で焼く機械の性能がかなり良くて、ワンオペでも全然いける。自宅兼店舗でワンオペなら、だらだら商売しててもペイするだろう。下手に人気店にならないように、愛想なんて振り撒かない。あんこも自分でつくらない。こだわりの対極、コモディティの今川焼。今川焼しか売らない。あんこもあずきオンリー。ホームラン狙いではなく永遠のフォアボール狙い。

保坂和志の確か『カンバセイション・ピース』だったか、中に出てくる人物がコンビニ用のワンコイン・ブックのライターをしていて、当時はまだスマホがなくて、コンビニ専用で500円の雑本みたいなジャンルがあって、こういう三文ライターみたいなものも、商売としていいなと思う。まあでもこういうジャンルはもう消滅しているのでやりようがない。

最近関心を持ったのは、あるラーメン屋で、そこはそもそもでかい鍋でスープを煮たりせずに、サイフォンでスープを取る。これだと仕込みが劇的に簡単になり、ガス代もかからなくなるという。その癖サイフォンでかつおダシの旨味が引き出されて、うまい。私も一度どんなものかと思い食べに行った。スープにとことんこだわる、みたいな常識を捨てていて素晴らしい。

私がそのうちにやりたいビジネスは、どれもこれも「こだわり」を全否定して、しかもワンオペでリスキーな固定費も殆どかけずに、儲かり過ぎず潰れもしない商売である。なおかつコミュニケーションの要らないロボット仕事ならなおよし。私はサラリーマンになる前に、色々なアルバイトを経験したが、こちらが下手にコミュニカティブにすると、とんでもない客が、とんでもないいちゃもんをつけてくるのをよくわかっている。

完全に自動販売機だけで売るクッキー屋とかも興味深い。粉物ビジネスは固定費を抑えられれば、堅実である。

そもそもサラリーマンをもう既にやめているので、できればこの「やめている」状態のまんまいつまでもだらだら固定給が貰えればそれに越したことはないのだけど、そうもいかなくなるだろう。張り切って頑張らなくて良い仕事のなかで、面白くもなく退屈すぎることもなく、感情労働ゼロで、セブンオーナーみたいなボロい搾取からは無縁のとことんしょぼい商売。

朱子学カルトクソ社会から自律する為のしょぼい商売、セブンイレブンの隣でセブンのフード持ち込みOKのしょぼいスナックとかも憧れる。つまみは全部セブン、客が買ってきたものを温めたりして皿に並べるだけ。生ビール自動サーバーとハイボール、ちょっといい酒でワンオペ、しょぼく稼ぐ。蒸留酒は腐らない。10月からコンビニ・イートインで食べれば消費税は10%、セブンとなりのイートイン・スナックで飲み食いすれば8%。

ゆるーく食っていく、気に入らない客は速攻で出禁にして、しょぼく生きていく。意識低い独立自営、セブンみたいなディストピアのシステムに小判鮫みたくただ乗りできたらなおよし。