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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

飲食店がどんどん潰れている

飲食店の倒産、休廃業・解散は2000年以降で最多、「中華・東洋料理」は前年度比34.9%増:MONEYzine:資産運用とお金のこと、もっと身近に

これは最近、マジで実感する。

あちこちの商店街が、商店街まるごと脱飲食化していると言っても過言ではない。どういうことかというと、ある飲食店が潰れるとこれまではだいたい、居抜きでまた飲食の店が入ることが多かったのだけれど、最近は多くの場合、もう新しい店は飲食ではなくって、薬局とか歯科医院とかに鞍替えしてしまうことが増えている。

物件の貸し手にしてみれば、重飲食は特に物件が汚れて物件価値が下がるので、薬局や歯科医院の方が歓迎される。薬や歯の治療は、高齢化が進むに連れて着実な需要増大が見込める。

最近なぜ飲食店の廃業が進んでいるか、改めて考察したい。

①可処分所得の減少

増税や雇用の非正規化がどんどん進んで、賃金が下がって、可処分所得が減れば、当然、外食を控えることになる。特に高齢層は食費を抑える傾向が強く、家計を引き締める目的でいの一番に、外食は敬遠される。

②胃袋の縮小

少子高齢化によって、外食の市場規模が縮小している。つまり市場の「胃袋」が小さくなっている。インバウンド需要なぞ一握り。市場規模が縮小すると、価格競争やコスパ競争が激化して、バーゲニングパワーの強いチェーン店が圧倒的に有利になる。

③収益構造の悪化

日本の個人経営飲食店の多くは零細である。キャッシュに余裕のない状態で、資金繰りが苦しいまんま自転車操業に陥るケースも多い。そうなると、鮮度の落ちた材料を無理に使って品質や評判を落としてしまったり、保存の難しい食材を使わないメニューばかり出すようになり、チェーン店に勝てなくなる。そもそも、飲食店をやる際には、固定費支出がコストに占める割合として半端なく、物件を賃貸している時点でほぼ勝てない。勝てる店とは、物件を所有して家賃を払わなくて済むぶん客に得をさせても、利益が十分出るからである。

おそらく今廃業に追い込まれているのは、固定費に追いかけられている余裕のないお店だろう。

④中高年客への依存

ターゲットとして、若い人を切り捨てている。例えば未だに喫煙可の店は、ご常連の多くがタバコ吸うからだと思うんだけど、その時点で良い顧客になる可能性のあるセグメントを切り捨てている。喫煙者は世の3割だから、その時点で7割のポテンシャルを捨ててしまっており、勝てるわけがない。

さらに言えば、多くの店がアルコールで儲ける構造から抜けられていないので、たくさんアルコールを飲む客ばかりを相手にすることとなり、たくさんアルコールを飲む客はタバコも吸う可能性が高いので、煙を嫌がる客は寄り付かず、ますます中高年に依存した店になる。

酒もタバコも飲みまくる中高年が、ある日突然職を失ったり、病気になったり、年金不安で外飲みを控えたら、彼らに依存していた飲食店は玉突きですぐに立ち行かなくなる。

いま起きている飲食店の倒産ラッシュは、はっきり言って、初歩的なマーケティング戦略の欠如であり、あまり同情できるものではない。アルコールとニコチンに依存してきた飲食店がどんどん淘汰され、新世代の飲食ビジネスに入れ替わるのは、仕方のないことだと思う。