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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

現代居住地理論

最近注目されている「フリーアドレス(住所不定)」の小説家、赤松利市は浅草雷門近くの漫画喫茶を月極契約してそこに暮らしながら、備え付けのパソコンで小説を書いている。最近ツイッターをはじめたご様子で、早速フォロー。

アパート代を浮かせて小説を買う為に漫喫に住んでるらしい。「一日15時間くらいは書いています」──言葉を読み書きすることを、生きていくことの真ん中に据えたライフスタイルだ。

「住所不定無職の新人」赤松利市はいかにホームレスから作家になったか (2019年5月29日) - エキサイトニュース

浅草はいまも好きな街だ。高校が浅草近くだったから、今でもあの一帯に行くと10代後半のマインドが蘇り、楽しくなる。あの頃の浅草は、東京のダイナミズムが西へと動いてすっかり取り残されつつある荒んだ雰囲気があったけど、今はすっかりインバウンド需要で活気を取り戻した。誰が外国人で、日本人なのかよくわからない。

漫喫に住んで小説を書く生き方と対極にあるのは、例えば、息子を刺殺した農水省元事務次官が長男と住んでいた練馬区早宮の一戸建てに居住する生き方である。コマーシャリズムを振り返れば明らかに、敗戦後の理想は後者だったはずだ。いい大学を出て、いい会社に入り、家族をつくり、郊外の戸建てに住む。

しかしもはや、その「理想的な」線形の生き方は、完全にクソ詰まりになりつつある。郊外の団塊世代向けの居住地はものすごい勢いで空き家となり、買い物も不便になり、ライフラインもスカスカになりつつある。

「金曜日の妻たちへ」の舞台も… 郊外でも進む高齢化|くらし&ハウス|NIKKEI STYLE

TBSドラマ「金曜日の妻たちへ」の舞台だったたまプラーザも高齢化が進んでいる。「金妻」はまさに、団塊世代の性愛の新しいカタチを描いたドラマだ。きっとこのかつての理想の居住地にも、いまでは子ども部屋おじさんが結構な数わらわら住んでいるのではないか。

ADDressという多拠点コリビングのサービスがある。

ADDress - Live wherever you love.

これは月4万円で日本のあちこちに居住ができる「アドレスホッピング」を可能にするサービス。子ども部屋おじさんよりも、こっちの方が自由だし楽しい。

練馬の子ども部屋やレオパレスとか大東建託のサブリースアパートに否応なしに幽閉されている人々を解放するポテンシャルをこういったソーシャル・リビングの動きに感じる。

例えば、サウナと黒湯温泉のある銭湯の隣に、好きな時に好きなだけ居住できる風呂なしワンルームみたいな施設があってもいい。あるいは車内泊できるクルマのリースプランと、これらのソーシャル・リビングがパックになったサービスなんかにも可能性を感じる。シェアハウスって仲良くやらなきゃならないところがかったるい。金で解決できる孤高のソーシャル・リビングがもっとあるべきだ。

衣食住のうち、もっとも現代に適応していないのは明らかに住領域である。サブリース・アパートの朱子学カルト需要を総取りするような新しい居住サービスがこれからどんどん生まれて来るだろう。