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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

マイ・グレート・リセット

【要点】

  • 改元や式年遷宮は「クロノス」
  • 「クロノス」に基づく「上からのグレート・リセット」なぞ虚しい
  • アルコール飲まなくなった「カイロス」が俺のマイ・グレート・リセット

子どもの少ない子どもの日、街を歩けば、よぼよぼの老人とその子どもである中年ばかり。平成が始まる頃はバブル期のピークだったけれど、令和の始まりはなんとも先行きの見通せない不安の中にある。

日本人は改元とか式年遷宮みたいな上からのグレート・リセットが好きだけど、そんなものでは実のところ何も変わらない。

古代ギリシアには時間に関する二つの概念があった。

ひとつは「クロノス」、計量可能な物理的時間である。Googleカレンダーで予定を立てたり、行動したりするのは「クロノス」に基づく。

もひとつの時間概念は、「カイロス」。

これは「クロノス」の一様な流れを断つ瞬間時としての質的時間、いわば「時機」である。

改元や式年遷宮はもちろん「クロノス」である。「クロノス」とは組織やヒエラルキーにとっての時間。元号とは支配者が被支配者と同期する中国の「クロノス」が辺境である日本に残っているのである。

しかし個人にとって大切な時間とは、圧倒的に「カイロス」である。「いつやるの?」「いまでしょ」の「いま」が「カイロス」である。組織や集団の「クロノス」なぞより、俺という個人の「カイロス」が圧倒的に大切なのであり、俺に言わせれば、「クロノス」は正直どうでもいい。

農業や工業は、「クロノス」が重要な産業だった。田植えは一斉にやった方がいいし、農業の延長である工業も、工場を一斉に稼働した方がいい。この酔狂な10連休も、要するに製造業が工場を止めるスケジュールが最優先である。別に今年に限らず、製造業はゴールデンウィークや盆暮れは固めて休む。製造業はその分、普段の祝日には働いていることが多い。製造ラインという固定費の一部としてこの国の人間は固定費として勘定されている。だからいっせいに、10連休させられている。機械の一部なのである。

儲かる重要な産業は、とうに「クロノス」から「カイロス」に移行してしまっている。地上波やコンビニは「クロノス」の事業、AmazonやNetflixは「カイロス」の事業。どちらが勝つのか、その勝敗はもう決まっている。

「クロノス」に基づく「上からのグレート・リセット」なぞどんどん虚しくなってきている。「カイロス」による「マイ・グレート・リセット」こそが大事なのではないか。

俺にとって、アルコールをやめたことは、マイ・グレート・リセットであった。アルコールによる不安神経症から自由になり、ストレスのない自由な毎日を楽しめるようになった。俺の人生は、①生まれてからアルコールを飲むまで②アルコール飲んでから③アルコールをやめてからの三つに分けられるのだけど、②から③へのシフトこそが俺にとってのグレート・リセットであり、この転換こそがこれから死ぬまでの「余生」の基礎である。

個人的には②の時間に戻りたくないので、②の人生観はもう棄てた。アルコールが飲みたくないとは、②に帰りたくないから飲まないのである。俺にとってたまたま②が「クロノス」としての平成にほぼ被っており、そういう意味では、平成は俺の黒歴史とも言える。

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