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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

朱子学カルト、ますます強化中

【要点】

  • JR西の福知山線脱線事故から今日で14年
  • 大規模なシステムを統べる技術や能力が蝕まれつつある
  • 朱子学カルトの体質は強化されている

──俺は先月までこの路線に仕事でよく乗っていたので、事故現場を何遍も通過した。列車が脱線して激突したマンションは慰霊施設となり、今日は2005年の事故以来はじめて、その事故現場で慰霊祭が行われたという。

事故を起こした運転士はまだ運転歴一年に満たない23歳の社員だった。彼は事故で死んでしまったから真実は永遠にわからないけれど、ひとつ確かに言えることは、この若い運転士もまた狂気の犠牲者の一人なのである。

テクニカル、フィジカルな原因考察は散々なされているから、俺が言いたいのはやはり、朱子学カルト炸裂なJR西の組織体質、メンタリティについてである。様々な検証がなされて、事故を引き起こした要因として挙げられているのは「日勤教育」と呼ばれる懲罰的な社員教育文化であった。

事故を起こした列車の運転士=死亡=は当日の大幅なオーバーランを過少報告するよう車掌に依頼。運転士になって2回目の日勤教育を恐れるあまり、車掌と輸送指令の無線やりとりに気を取られ、現場前のカーブでブレーキ操作が遅れたとみられている。

【安全第一への軌跡】(上)JR脱線事故の背景「日勤教育」 重圧の連鎖…「まさに見せしめ」労使対決? 行きすぎた“根性論”(1/6ページ) - 産経WEST

組織の求心力を「若者、余所者、馬鹿者」の排除や締め付けという遠心力に依存するのが、朱子学カルト組織の宿痾とも言うべき特徴である。意気が足りない若者、信用できない余所者、不遜な馬鹿者を血祭りに上げて、カルト内部の権力構造を温存する。団塊世代の雇用を守る為に切り捨てられた氷河期世代(若者)、使い倒してハイさよならとなる「プロ経営者」(余所者)、強欲な独裁者として追放されたカルロス・ゴーン(馬鹿者)どれもこれも朱子学カルトの政治的習性・核心である。

2005年にはJR西のような一部にとっての問題だと考えられていた組織の風土は、2019年の今では日本のありとあらゆる組織・団体に通底する問題、病理であることがすっかりバレてきた。

大規模なシステムを統べる技術や能力が、朱子学カルトによって蝕まれつつある。2011年の原発事故、2015年の東芝不正会計発覚、相次ぐ財務省や厚労省などの高級官僚による捏造・隠蔽などの不祥事……。これらは全て、大きな組織やシステムを持続可能にマネジメントする技術や能力の欠陥である。

鉄道や原発の運営、10万人を超える従業員を抱える企業のマネジメントなど、どれもこれもがいわば「ロスト・テクノロジー」、過去の能力となりつつある。俺はその喪失を招いている真因は、朱子学カルトだと思う。朱子学カルトとは、合理や科学よりも、「意気」「媚態」「諦観」といった人間の強いつながりを信用するクソなシステムであり、朱子学カルトは競争がグローバル化して形而上化しつつある今日では完全にオワコン化している。

JR西は、昨年もまだこんな恐ろしい「教育」を若い社員に強要しており、その朱子学カルト体質は何ら変わっていないと思われても仕方ない。そうこうしている間に、若者、余所者、馬鹿者はさっさと朱子学カルトに見切りをつけて辞め始めている。

世界最大の悪はごく平凡な人間が行う悪です。
そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。
人間であることを拒絶したものなのです。
そして、この現象を私は悪の凡庸さと名付けました。(映画『ハンナ・アーレント』より)

もはやデカくて古い会社や組織に残存しているのは、偉くもないのに偉そうな次世代シニアと、同調と相互監視に飼いならされた血の濃い生え抜きゼネラリストと、新しいことや合理的なことを心底憎悪するbureaucratsによる政争だけである。

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