kindle, 手ぶら, iPhone, 禁酒,ウォーキング,禁煙,断酒,ダイエット,断酒,ノンアルコール,Evernote,ライフハック,読書.音声入力

徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

バカのエコーチェンバー

【要点】

  • バカに向けたコンテンツはバカな企画じゃないと上司の決裁が降りない
  • 人間には賢者とバカがいるのではない
  • どんなバカでも知的なドラマは面白い

アメリカのテレビドラマ、”THIS IS US”のシーズン2が、4/12金から放送される。これは要チェック。米国のドラマって、本当に面白いものはすごくレベルが高い。

それに比べると最近の日本の大河ドラマとか朝の連続テレビ小説は、バカに合わせ過ぎて、作品としてなべてクソなレベル。特に脚本がひどい気がする。しょうもないエピソードを無理やりなおかつ大袈裟に引き延ばすから、深みも面白さも何にもない。いくら豪華なタレントを大勢起用しても、脚本が面白くなければ視聴者は見続けない。日本の放送ドラマが最近視聴率が良くない理由は、最もらしいものがいくらでもあるけれど、要はバカに向けて作品の知的レベルが下がっているから、面白くない。

バカに向けたコンテンツはバカな企画じゃないと上司の決裁が降りない。新しいことに挑戦する人はいなくなり、二番煎じ三番煎じのものばかりになる。

この「バカ向けだから、レベルを下げる」という考え方は根本的に間違えている。人間には賢者とバカがいるのではない。ひとりの人間のなかに、賢者とバカが共存しているのだ。

つまり、どんなバカでも知的に面白いドラマは面白い。いまのテレビやラジオの制作者は、この根本的な人間理解を間違えているような気がしてならない。

「相手がバカだから、内容をバカにもわかるようにする」という姿勢は、別にテレビドラマだけの傾向ではない。新聞やラジオにも丸で同じ誤りがあてはまる。情報の受け手を小馬鹿にした内容ばかりになってきている。バカな制作者がバカなターゲットに極度に忖度したコンテンツは、全く面白くない。バカのエコーチェンバーがもの凄い勢いで進行している。

NetflixやAmazonプライム・ビデオの「オリジナル・コンテンツ」は、なべて知的レベルが高水準に設定されていて、面白いものが多い。これを、「こういうサブスクに金を払うやつは年収や知的レベルの高いセグメントだからできるのであって、大衆向けのコンテンツでは無理だ」と考えることそのものが、失敗しない保身の為の最もらしい言い訳でしかない。

最近の若者は、Netflixの会費を仲良しの3人くらいでワリカンしながら視聴していたりして、面白いコンテンツとそうではないものをかなり正確に見分けている。つまり日本の放送ドラマなぞは、既にオワコン認定されているだけなのである。

人間の知的好奇心をナメてはならない。いまマスのコンテンツ制作に関わっている人達って、ふつうの人の知性を低く見積もり過ぎている。

久米宏が「ニュースステーション」をやる時に、池上彰がNHKでやっていた小学生向けのニュースを参考にしていたらしいけど、いつの間にか、簡単でわかりやすいことばかりが優先されて、難しいことを忌み嫌うようになった。

日本の大企業経営者向けのエグゼクティブ・サマリーも、この勘違いのもとに、小学生でもわかるような内容になってきており、日本企業が衰退する大きな原因になって来ている。バカのエコーチェンバーが国を滅ぼしつつある。

広告はふつうの人の知性を期待してもいいが、ふつうの人の意欲を期待してはいけない(谷山雅計)

【キーワード】

  • バカ
  • コンテンツ
  • 人間
  • 日本
  • ドラマ
  • 内容
  • 知的レベル
  • レベル
  • 小学生
  • ふつう