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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

「無責任」の深層

【要点】

  • 俺なりに「無責任」を意訳すると、「共同体と同調せずに、そこから逃げようとする言動すべて」である。
  • 「無責任」な奴は、正しく教育されるべきだし、甘やかすのは本人のためではないという陳腐な正義。
  • 極東に土着の朱子学カルトファシズムである。  

ノンケつまりヘテロセクシャルの俺には「嵐」って、昔から単なるとっちゃん坊やにしか見えないんだけど、彼らもアラフォーとなればいつの間にやら「坊やとっちゃん」なのだろう。正直なところ彼らの人気も、かなり落ち着いてきた印象。

大坂なおみ全豪の快挙をかき消す勢いの「嵐」活動休止騒動〜からの記者会見での次の質問にだけ俺は反応せざるを得ない。

多大な功績を残されてきて、「お疲れ様でした」という声もある一方で「無責任」という指摘もあると思う。今回は大野さんが矢面に立つというか、悪者にされてしまう可能性もある。他のメンバーの方には区切りをつけたかったという気持ちは?

ネット社会とは総言質社会、オフレコのない社会なので、会見の全文き起こしも探せばすぐ見つかるし、この質問がどこの誰によるかも、質問前に記者が名乗っていたことから、直ぐに特定されているみたい。

まあ誰が言ったかなんてだうでもいいのだけど、「無責任」という集団リンチは朱子学カルト社会の重要な負のコンセプトなので、語らずにはいられない。

俺なりに「無責任」を意訳すると、共同体と同調せずに、そこから逃げようとする言動すべて」である。そしてよってたかって一方的に集団で「無責任!」と責める。極東に土着の朱子学カルトファシズムである。

社会的立場のある人間が、夜の会合で酒を飲まないことさえも「無責任」とされ陰口を叩かれる。客観的で冷静な合理性などは二の次、三の次。極論すると相手に非があろうとなかろうと関係ない。問題は、社会人の同調がかき乱されること。「個人行動なんて許さない」「せっかく同調している共同体に謝れ!」「逃げるな!」「負けるな!」と言った怨霊は、極東人間のどす黒く醜い感情である。

セブンイレブンだけじゃない、バイトに「罰金」「損害賠償」と脅すブラック企業、その実態は... | ハフポスト

「無責任」の深層心理として完全に同根なのが、例えばセブンイレブン加盟店が、アルバイトを病欠した女子高生に、代わりを探さなかったとの理由で「罰金」を課していた事件である。この店長は恐らく、罰金を課すことを当然だと考えていたはず。炎上後も暫くは何が問題か理解できなかったに違いない。「無責任」な奴は、正しく教育されるべきだし、甘やかすのは本人のためではない。しかるべきペナルティが課されて当然なのだという強い正義ロジックが店長にはあるのである。(それくらい頭が悪くないと、今どきコンビニ店長なんてやってない)

ブラック企業に限らず、仕事を休んだり、会社を辞めたりする人間に寄ってたかって「逃げるなんて無責任」「みんなだって辛いのになぜあなただけ」「そんな人はどこへ行っても通用しない」なぞと言いまくる。

戦争末期、特攻で死んで行った多くの兵士たちも、仲間や世間から「無責任」と言われたくなくて死んで行った。逃げたら故郷の家族に迷惑がかかる。だから死んでいった。浅間山荘事件なんかも全部構造的に酷似。「無責任」を叩くという発狂は、日本人がいまも強く抱え込んでいる宿痾なのだなあと、記者の質問を聴きながら、改めて認識したのだった。

僕は部活入ってたとき、人間関係の縺れから死ぬほど「辞めたい」って思いました。でも辞めたら「逃げ」だと思って3年間やりきりました。
そしたら、受験期に「お前は部活に逃げた」って親に言われました。
気が付いたんですよ。
「逃げ」というのは、その人間の都合の悪い方向に行くことなんです

— やしろん@女装に手を出した童貞 (@ya8si4ro6_846) 2017年8月29日

嫌だったらとにかく途中で抜ける、辞める、逃げる。そんなのは、すべての人間に普遍的に与えられた天賦の権利である。薄っぺらい「責任」なんてもので相互監視、同調圧力をかけてくる社会は、唾棄すべき朱子学カルトに過ぎない。

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