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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

スマイルカーブ現象について

【要点】

  • 例えば自動車産業は、これからどんどん組み立てプロセスの付加価値が減ってくる。
  • クルマを売る、特に新車を売ることに最適化したいまの自動車産業は、クルマを使うことが付加価値への転換に丸でついていけてない。
  • 組み立てプロセスがごっそりロボティクスによって代替されていく。

「スマイルカーブ」という言葉があって、Google検索で出てきたサイトから引用すると、

スマイルカーブとは、電子産業や産業機器分野における付加価値構造を表す曲線のことです。 価値連鎖の真ん中に位置する製造と組立の付加価値が最も小さく、両端のR&Dと販売・アフターが最も大きくなり、その曲線が放物線状に広がることからスマイルカーブと名付けられています。f:id:Mushiro_Hayashi:20190118214021g:imageN's spirit スマイルカーブとは

平たく言えばドカン化であり、日本全体が残念ながら、付加価値の低下(ドカン化)の危機に晒されている。例えば自動車産業は、これからどんどん組み立てプロセスの付加価値が減ってくる。クルマを組み立てて売る、特に新車を組み立てて売ることに最適化したいまの自動車産業は、クルマを使うことが付加価値への転換に丸でついていけてない。

カメラ産業は、ひと足早くこのスマイルカーブの脅威に完全に負けてしまい、上流はAppleやサムソン、下流はインスタやTik Tokに完全にやられてしまい、日本のカメラメーカーはこれからかなり厳しい試練の季節となることが確定的である。

クルマのメンテナンスなんて、わざわざディーラーに自分から出かけて点検をするために何時間もディーラーで待たされたりするサービスはこれから急速になくなる。クルマの状態は常に数値で管理されていて、少しでも不具合があればクルマが勝手に自動運転で真夜中にディーラーに入庫して、勝手に修理されて自宅ガレージに戻ってくるような時代になるだろう。スマイルカーブの後半がとっても重要になる。

これから食いっぱぐれない仕事は何かと言えば要するにこのスマイルカーブにおける付加価値の高い領域のスキルを身につけることである。

逆にこれからますます付加価値の低下するであろう組み立てのプロセスというのは、要するに農業にも似ている朱子学カルトのプロセスである。

日本の義務教育や高等教育や社員(社畜)教育は、はっきり言って、この一番付加価値が低い組み立てのプロセスに最適化されている。同じ時間に会社に来て一斉に同じ場所で仕事を始めて製品を組み立てていく。これは米作りとかなり近い業務であったから日本人は伝統的に組み立てプロセスが得意だった。

このプロセスがごっそりロボティクスによって代替されていく。今日本で人手不足とか言っている会社のほとんどが、実はこのスマイルカーブの組み立て工程を、安い賃金で、ロボットの代わりに動かす奴隷不足なのである。

会社もバカじゃないから、付加価値の低い工程に高い給料は払わない。今日本政府が経団連とグルになって移民を受け入れようとしているのは、このスマイルカーブの中央、付加価値の低い工程に限定した都合のいい労働力なのである。

しかし、言わずもがなであるが、本来日本の競争力を高めるためには、付加価値の高い前半と後半のプロセスに注目すべきである。

お客さんの気持ちをちゃんと理解して、クリステンセンの言う「ジョブ」の完了に役立つ商品やサービスを企画できないと、外貨は稼げない。コンビニの販売員や工場の組み立て要員や建設現場の人足が「足りない」のは、人口減少と高齢化の為だけど、これらの仕事では残念ながら一切外貨は稼げない。

付加価値の高いプロセスはどこかを念頭に置きながら、これからどうやって生きていくべきか考える時代に差し掛かっている。

現在のネアンデルタール人である中間層のほとんどが、スマイルカーブのど真ん中工程にいる付加価値の低い人員だとハッキリ気づかなければならない。