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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

政治空間からの撤退

【要点】

  • 政治空間がどんどん貨幣空間に溶け出しており、貨幣空間では容赦のない市場原理が優勝劣敗の競争を繰り広げている。
  • 政治空間では通用するプロパガンダの言葉も、貨幣空間では完全スルーされてしまう。
  • 政治空間はますます干上がって行くだろう。

今年読んだ本でこれからの大きな方向づけを知ったのはこれだった。最近は新刊を紙の本で買ってもすぐにメルカリで売るのだけど、これは売らずに手元に残した。おすすめです。

幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

我々の生きる世界はざっくり分けると①愛情空間②政治空間③貨幣空間の三つに分けられる。

①は夫婦や家族やソウルメイトなどのごく親しい人間だけの空間。変な話、飯を共に食い、放屁してもOKな関係。②は友と敵に分かれる熾烈な闘争の世界。敵と戦うために友をつくる。「三人集まれば派閥ができる」なんて言うけど、人間はその本性が政治的な動物である。俺の忌み嫌う日本人による朱子学カルトももちろん政治空間で繰り広げられる政治的な営み。③は愛情や信頼や敵味方に関係なく金さえあれば解決する空間である。

この30年の大きな潮流は、なんと言っても、いろいろなレベルで悉く②の政治空間が縮小し続けたことだろう。その縮小はいまも容赦なく続いている。明日からも続くに違いない。

日本の企業がなぜ生産性が低いのかといえば、企業の大目的が③ではなく②つまり、金を稼ぐことよりも政治に費やされるからである。市場競争よりも権力闘争にエネルギーが消費されてしまう。効率よりも小競り合いなのだ。

鎖国でもしていれば、みんなで政治空間に閉じこもり朱子学カルト・ロワイヤルを最後の一人まで徹底的にやる、それでもよいのだが、グローバル化は容赦ない。②の政治空間がどんどん③の貨幣空間に溶け出しており、③の貨幣空間では容赦のない市場原理が優勝劣敗の競争を繰り広げている。アベノミクスとは③に②の金を毎年6兆円以上ぶっこむ政策だったのだけど、②が干上がって手詰まりが露呈しつつある。

アルコールは、日本では主に②空間の儀礼を有効に統治するドラッグとして徹底活用されている。市場そっちのけで政治に明け暮れるためのドラッグ、それがアルコールの本質であり、貨幣空間にアルコールは丸で必要のないもの。

②空間では通用するプロパガンダの言葉も、貨幣空間では完全スルーされてしまう。例えば東芝の少し前まで使われていたLeading Innovation というスローガンは、②の政治的仲間内では忖度の果てにシャンシャンと承認されるが、貨幣空間では全く通用しない。言葉はスルーされてしまう。東芝に限らず企業のスローガンとは実は、ステイクホルダーに向けた②の目的でつくられてきたもの。Appleも昔はThink Different と言ってたけど、あれは政治空間にいるマイノリティに向けた言葉であり、③に軸足を移したいまは、もはやスローガンの言葉はなく、あるのは単なるリンゴのマークである。

政治空間は矢鱈とめんどくさくて時間も金もかかるので、めちゃくちゃコスパが悪い。政治屋は②の縮小とともにどんどん軽んじられて、もはや歌舞伎や落語のような家業になりつつある。

政治空間はますます干上がって行くだろう。社会人の仕事ごっこ、組織ごっこなんてやるだけ無駄。俺はこれからも朱子学カルトを捨て去って、①と③で生きていく。