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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

すべて炎上マーケティングでしかない

お笑いタレントは売れるとめちゃくちゃ儲かるのだろう。毎年この時期になると各局で漫才やコントのグランプリやコンテストが行われて、その優勝者が年末年始のテレビ番組に出まくる。

こちとらは当該コンテストなど‪端から‬観ていないのでいきなり「人気者」扱いされるお笑いタレントをみるにつけ、胸糞悪い気持ちになる。はっきり言って面白くもなんともないのである。

露出頻度そのものが彼らにとってはチカラなので、飽きられまいと次々と燃料を投下しようとする。最近はテレビの露出だけではなく、ツイッターも駆使して、アルコールの勢いすら借りて、ひたすら炎上を演出する。

もはやアメリカ大統領ですら「炎上商法」な世情な訳で、テレビもインターネットも、炎上メディアという意味ではほとんど変わらない。テレビは視聴率という指標でビジネスが動いているし、インターネットはページビュー(PV)という指標で動いている。

共通点は、質なんてお構いなしの単なる露出の指標であるということである。この「露出すれば勝ち」指標を向上させるために、手段を選ばなくなる。ポスト・トゥルースは当たり前、暴言すら炎上の為なら吐かれてしまう。

テレビだろうとインターネットであろうと最も強いコンテンツはエロである。でもさすがに露骨なエロを流すわけにもいかないので、婉曲としてスレスレのお色気やイケメンの露出が重要になる。

性欲の次は食欲。食欲三つの「精」、即ち「精肉」「精糖」「酒精」これを徹底的に無限のバリエーションで視聴者の関心を引き付ける。フードポルノ。

お顔の綺麗な俳優さんと、美味しそうに焼けたお肉は、キラー”ポルノ”コンテンツという意味で、同じである。人間の餓鬼道を刺激するコンテンツを、いかにして早く安く大量につくってたれ流し続けることができるか、それこそが重要なのである。お笑い芸人はこれらのキラーコンテンツを競合にしなければならず、一線を越えてしまうのではないか。

あらゆる理性的なコンテンツは、動物的な市場原理によって駆逐されていく。正確に言えば、理性的なフリをした本能刺激だけになっていく。例えば、お顔が綺麗で御御足がスラッとした女性が、政治や経済をしたり顔で伝えるといった理性/本能ハイブリッドである。

新しかったはずのインターネットにPVというテレビと同じ指標モデルを採用したことは、人類が底なしの強欲者、愚か者であることを雄弁に物語る。とにかく手段を選ばずに、何でもいいから見てもらえさえすればいい。人間の本能を刺激して、テレビだろうと、スマホだろうと画面に釘付けに出来れば勝ち。

こうなってくるとわざわざお金を払ってコンテンツを買ってもらうビジネスは衰退する。20世紀的な言論ビジネスは、性欲や食欲には丸で太刀打ちできないだろう。食欲や性欲を満たすコンテンツはいくらでも無料で見られるのだから、知的なコンテンツは時間の奪い合いとなり、圧倒的に分が悪い。知的なコンテンツを金で買うという習慣自体、インターネットのない時代の仇花ビジネスだったのではないか。

ポルノグラフィやフードポルノがいくらでも無料で見られるのに、理性や知性をわざわざ有料で手に入れる酔狂な中間層などもはや存在しない。そもそも中間層が絶滅の過程にある。だまし討ちのようなコンテンツを消費しない為には、露出モデルで駆動するテレビもYouTubeも、生活動線から遠ざけるしかない。