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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

アルコール犯罪の厳罰化

世間で注目される2つの飲酒関連事件への判決が出た。一つ目の判決は、元モーニング娘。吉澤ひとみ被告への懲役2年執行猶予5年。執行猶予5年は、かなり重い。これは限りなく実刑判決に近い。

も一つの判決はJALの副操縦士の実川克敏被告への禁錮10ヶ月の実刑判決と、JAL懲戒解雇。

この二つの判決に共通していることが三つある。今日はその三つについて考えてみたい。

①高機能アルコール依存症

彼らは有名なアイドルタレントやパイロットで社会階層的にも上位にいる人間である。アルコール依存症と聞いて一般的に想起される廃人イメージとはかけ離れている。しかしこれぞアルコールがれっきとした麻薬であるという動かしがたい証拠である。麻薬は溺れる者の貴賎を選ばない。ダメ人間だから依存するのではない。むしろ社会的成功者の方が孤独で、麻薬に依存する傾向が高いとすら言える。またアルコールは美食やナイトライフと不可分にくっついていて、金持ちほどアルコールを社交的な言い訳で肯定してしまう。

②嘘が厳罰を呼ぶ

吉澤被告は昨日の求刑尋問で、今でも完全にはアルコールを止めていないことを認めていた。反省の意味でもう二度と運転しないことは表明している。

これ、冷静に考えれば、まず運転よりも酒を飲むことをやめるべきである。

しかし、本人は深い反省を示すために酒をやめるのではなく、運転をやめるとつい言ってしまう。ここに麻薬としてのアルコールの悪魔性が表れている。これだけの社会的制裁の原因である酒を、完全にはやめられないのである。

他方の実川被告は、意図的に社内検査を逃れていた可能性が高く、イギリス当局に酒気帯びを疑われた時に「マウスウォッシュを含んだことによるもの」といった釈明をしている。アルコール依存症の人は、飲んでいるうちにとめどなくなり、自分で自分に嘘をつく。

深い反省を酒ではなく運転を断つことで表明するとか、アルコール反応はマウスウォッシュの影響であるといった強弁とか、これらは要するに自分で自分に嘘をついているのである。

そして、この嘘が警察権力や世間からは「反省がない」と受取られ、結果として厳罰を喰らうという悪循環になるのだ。アルコールの怖さはこの自己催眠のような嘘にある。

③社会のイントレランス化

酒の飲み過ぎに寛容だった日本人が、このところアルコール絡みの事件に不寛容になりつつある。残業が規制された会社員の帰宅時間はどんどん早まっているが、浮いた時間でとめどなく酒を飲んでしまいやらかしてしまう人間には容赦なく厳罰や制裁が課せられるようになってきた。

最近、世界保健機関(WHO)は飲酒が原因で年間300万人が死亡しており、その数はエイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)や暴力、 交通事故による死者数の合計を上回るとする報告書を発表したけど、このWARNINGを日本の行政は取り締まり強化の契機と捉えている可能性がある。