kindle, 手ぶら, iPhone, 禁酒,ウォーキング,禁煙,断酒,ダイエット,断酒,ノンアルコール,Evernote,ライフハック,読書.音声入力

徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

「第2の農業」の終わり

昨日金曜の荒川強啓デイ・キャッチを聴きながら掃除、洗濯などの家事。冬に向けてホットカーペットを引っ張り出す。

日本やアメリカの『ネット世論』を読み解くキーワード『非マイノリティポリティクス』とは何か?

米国中間選挙に絡めて「非マイノリティポリティクス」について(上記サイトから当該音声も聴ける)。

「非マイノリティポリティクス」とは要するに、非マイノリティによるマイノリティに対する被害妄想やヘイトである。

例えば「LGBTは生産性がない」や「在日朝鮮人が日本の社会保障予算を不当に食い物にしている」といった意見表明であり、つまりは「マジョリティである我々よりもマイノリティの奴らが優遇されててずるい!」という主張のことである。

米国のレッドネックによる移民排斥の動因がこの非マイノリティポリティクス。

共和党政権が中間選挙前に、米国に向かっている移民集団に対処するために米軍約5200人をメキシコ国境に派遣するのは、共和党支持者の非マイノリティポリティクスを利用した点数稼ぎだったのではないかと俺は思う。

非マイノリティポリティクスがなぜ先進国の至るところで吹き上がるのかを考えると、本質的には、先進国の中間層が消滅課程にあることが真因ではないか。

工業とは、同じ場所でみんなで一斉に協力してモノをつくるという意味では、「第2の農業」なわけで、大量生産の為には農業以上に安くて勤勉な労働者が大量に必要である。

戦後の後期工業化社会は大量の工場労働者を必要としたけれど、資本のグローバルな移動によって、世界の安価な労働者が調達できる地域に、どんどん移動してしまう。

そうして工業労働が不要となった米国など先進国の中間層は少しずつ仕事を失い、没落していく。そうなると、めらめらと燃え上がるのが、非マイノリティポリティクスなのだろう。

ただ残念ながら中間層の没落はこれからどんどん加速する。これまでは、賃金の安い発展途上国の労働者が先進国中間層の仕事を奪う構造だったのだが、これからは人間の工業労働者の仕事の多くをロボットが奪う構造になるので、中間層の衰え方はますます酷くなる。

かつて農業従事者は都市に出て工業労働者になることで工業化に適応できた。戦後日本の経済成長は、工業化が農業と親和性が高かったから上手くいったのだけど、ポスト工業時代には第2の農業のままだとぜんぜん適応できない。

マイノリティを逆恨みしたり排斥しても時間と労力のムダ、何の解決にもならないのである。そんなことよりも中間層向けの三つの麻薬から一刻も早く自由にならないとまずい。

第一の麻薬は、ナショナリズム(日本では朱子学カルト)のプロパガンダである。国民国家と中間層の蜜月時代は終わった。中間層の代表をいくら国会や議会に送り込んでも、彼らの敵は国境の向こうにいるのだから、時間のムダである。

第二の麻薬は、アルコールである。アルコールは中間層ガス抜きの安価な徴税ドラッグに過ぎず、損をするのは120%、麻薬を投薬される側である。

第三の麻薬は、消費による幸福である。たかだか他人に使われる立場の人間が、どんなに必死に金持ちの真似事をしても決して幸せになれないことに気づくべきである。