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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

中間層は現代のネアンデルタール人か

人類史には、ホモ・サピエンス以外にも複数の人類がいたけれど、いまはホモ・サピエンスしか生き残っていない。人類は単一種なのである。ネアンデルタール人はなぜ滅んだのか諸説あるらしいのだけど、一説ではホモ・サピエンスが浄化によって滅ぼしてしまったとも考えられている。ホモ・サピエンスによって滅ぼされたのは他人類だけではなく、実に様々な動植物が殲滅された。

ホモ・サピエンスの来し方を振り返ると私なぞふと考えて戦慄してしまうのは、我々の「殲滅の歴史」は本当に過去形なのだろうかということである。

人類はこれからも、とてつもない殲滅活動を繰り返すのではないか。

そのひとつの可能性が、核兵器による人類の殲滅である。米国トランプ政権は、核兵器増強に努めていて米中関係は新冷戦とも言われ始めている。しかし国家対国家の戦争では、核兵器による抑止力が働いてなかなか戦争ができない可能性が高い。自国民が戦争で犠牲になれば、たちまち政権は行き詰まり崩壊してしまう。国家の敵は非国家組織になりつつある。

核戦争による人類の殲滅よりもずっと大きな可能性として考えられるのが、例えば非軍事による中間層の殲滅といった概念である。どういうことか?実はもう、我々は中間層の殲滅過程にあると言っても過言ではない。

例えばAmazonの倉庫では、もう殆ど人間は働いていないという。その風景があまりにも衝撃的でAmazonは公開しないのだとも言われる。(出典:the four GAFA 四騎士が創り変えた世界)

ロボティクスの急激な発達によって、これまで工場労働者として雇用されていた大量のブルーカラーが職を失いつつある。彼らよりもホワイトカラーが深刻で、これからじゃんじゃん大量解雇されるだろう。既に中間管理職など完全に無駄である。

農業から工業へのシフトにおいては、必要労働人口が減ることはなかった。しかしこれからの変化において、必要とされる労働人口が減ることはほぼ確実である。

これは見方を変えれば、人類による中間層の殲滅過程と言えるのではないか? 民族や政治信条、思想などによって特定のセグメントを殲滅することは犯罪的であるが、経済的なセグメントを淘汰的に滅ぼすことについては、これを禁じる哲学や法律も存在しない。

中間層にあてがわれていた労働がどんどん減らされ、社会構成員としての尊厳が低下している。先行して先進国において中間層は確実に没落している。新興国で中間層が形成されるのと反比例して、いま先進国の中間層は激減しているのである。資本家が中間層を貴重な従業員として歓迎する時代は、もう二度とやってこない。新興国の中間層も過渡的なものだろう。

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスは、ベーシックインカムの導入を強く主張している。必要な労働者は限られる。中間層がいなくなり、数%のエリートとそれ以外の動物化した消費者に世界は二分されていく。「健康で文化的な生活レベル」が特に先進国においては押し下げられている。

この状態は非軍事的な、中間層の殲滅過程ではないか。中間層はネアンデルタール人の如く、急速にその数を減らしつつある。幸福な中間層のイメージはもはや「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」にしか残っていない。独居する没落中間層が増えている。サザンオールスターズや松任谷由実のオーディエンスだった分厚い中間層が、忽然と姿を消している。

彼らはどこへ消えたのだろうか。