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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

目をかけない、耳を貸さない

相手の話をよく聴くことを「傾聴」と言うけれど、「傾聴」するだけで、相手は自分の話をよく聞いてくれたと認識するらしい。コミュニケーション力の初歩は、相手がこちらに発話を求めるまで話し始めない──たったそれだけのことでOK。

最近私はICレコーダを一日中録音状態にしているので、人の話を実は殆ど聴いていない。アポイントくらいはiPhoneのカレンダーをみるけどそれも見ているフリでしかなく、まさに馬耳東風である。メモも殆どしない。私が白新聞紙にメモしているのは仕事とまったく関係のないことばかりである。

馬耳東風の徹底、しかし却ってこのことが、どうやら相手には「この人は傾聴してくれた」と誤解されているようなのである。本当は丸で聴いてないので、相手が話し終わるまで全然別のことを考えている。

合理性や良心を完全に欠いている朱子学カルトの軍国企業で中身のあるコミュニケーションはまるまる不要である。ペッパー君並の返答をしていれば良い。何しろ相手が求めているのは、①とにかく明るくて元気で②ノリよく場の空気に染まり③徹底的に自らを卑下する人間である。それ以外の如何なる情報も彼らの耳には届かない。

私は基本的に、軍国企業の仕事にはぜんぜん心を込めず、同僚や部下には一切目をかけず、組織には腹で背き、誰の話にも耳を貸さない。本心を言えば、会議中もずっと耳栓をしていたいくらい。最近は相手の発言を完全にミュートしながらも、「傾聴」しているように誤解されるところまで「スルー芸」が深まっていると知って、少し嬉しくなった。

逆説的ながら、相手の話をよく聴くとは、実は相手の話に耳を貸さないことなのではないかと最近では考えるようになった。

テレビの話にも一切耳を貸さないようになった。字幕スーパーが有害なので、テレビはYouTubeで環境映像みたいなものばかり流している。暖炉の火とか。テレビから垂れ流される殆どが、形を変えた「命令」でしかないし、なんの裏付けもない適当な二次情報、三次情報ばかりである。例えば夜七時のNHKニュースなどは、ニュースのフォーマットに入っているだけで、内容は極めて疑わしい情報ばかりである。

仕事に心を込めないと、逆に手短に相手に伝えるようになるので、仕事が思いの外捗るし、部下に目をかけなければ、勝手に自分の頭で考えて動くようになるのでこちらの負担が軽くなった。さらに組織には腹で背くので、面倒な会議に呼ばれなくなるし、いいことだらけ。

そもそもコーチングなる不気味なメソドロジーなぞ百害あって一利なしではないのか。アメリカのこういう組織マネジメント情報商材を日本で取り入れて上手くいった試しがない。コーチングが本当に軍国企業に根付いていたら、過労死やパワハラはとっくに根絶されていたはずではないのか。

360度評価とか、ティール組織とかその時々でブームにはなるものの、そんなものは全く浸透することなく、軍国体制におけるマネジメントは殆ど本質的に何も変わることなく今日まで一貫して続いている。