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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

寒い冬の日に思い出すこと

家の中までクソ寒い冬の日は幼い頃の貧民窟の暮らしを思い出す。二軒が同じ仕切り壁で繋がった長屋のつくりの狭小な賃貸住宅に住んでいた。木造住宅密集地で、ひとたび火災になれば止めようのない一帯だった。親は共働きで子供だけで灯油でストーブを焚いていた。焼け死なずこうして生き残ったのもひとつの運であった。

壁越しに隣の人間の物音がビンビン伝わってくるオンボロ屋だった。冬は本当に寒くて、寝息が白くなるほどだった。重い布団に押し潰されそうになって眠った。弟はすぐに風邪をひいた。

社会人になって一人暮らしをするまで、己っちには個室がなかった。勉強もほとんど図書館でしていた。家では皆が寝静まってからだった。

底辺で生きてきたので、社会人になって苦労した。社会人=会社員の常識を全く持ち合わせていなかったのである。何かと言うと浮いてしまい、組織から目をつけられた。新入社員の頃はおかしな奴だと先輩からずいぶんいじめられたものだ。歯を食いしばって負けるもんかと頑張ったけど、社会人は7年で足を洗った。今思えばあの時やめておいて本当に良かったと思う。

貧民窟からのし上がったチンピラとしては、今の人生はこれ以上ない幸せだ。金の心配もいらず、毎日好きに暮らしている。特に酒をやめてからは余計な強いつながりが切れて、幸福度が格段に増した。限られた愛情以外の強いつながりを全部棄てて、必要な関係は全て市場で調達する。金は絶縁のために使うのだと知った。

寿命が尽きるまで残りの時間は、弱いつながりメインに全うしたい。読書や映画は典型的な弱いつながりである。