今日は日本が敗戦した日。終戦ではなく敗戦である。
恰も8/15を境に日本が転換したように認識されているが、丸でそんなことはない。
己っちの見立てでは、敗戦の前後で日本のメンタリティは丸で変わっていない。
根っこは江戸時代のまんまの封建制度である。人々は未だに、強きものによって様々な半殺しの目にさらされている。
朱子学カルトによる半殺し
「とにかく元気よく、ちょっぴりエッチで、そのくせとことんへりくだりなさい」
一言でいうと、これが朱子学カルト。今でもこんな学校や会社ばっかり。
偉い者が名を呼べば、大きな声で直ぐに返事をし、組織が興に乗ったら、たとえエロでもノリノリで応えなさい。しかし目上への忠義は忘れず、決して野心は持たず、謙虚でありなさい。
この命令にどれだけ従順かを同期のなかで競い合うので、日々相互監視や同調に精神が擦り切れ、以下の薬物に依存する半殺しになる。
缶コーヒー
カフェインと糖分たっぷりの缶コーヒー、こんなお飲み物が売れるのは日本だけである。
いつだってはきはき元気でいなくちゃいけないから、カフェインを打って打って打ちまくる。
強壮ドリンク
缶コーヒーでだめなら、もっと強い興奮剤を。「24時間戦えますか?」
風邪薬
発熱や咳、喉の痛みがあっても会社は休めないあなたに! かけがえのないあなたは風邪薬を飲んで、這ってでも出社しなさい!
タバコ
渇望していたニコチンを吸引することで血管が縮む、その作用が恰もリラックスや爽快感と誤認されるが、大量の発がん性物質を自ら吸うだけでなく周辺に撒き散らし、自他もろとも半殺しに。
アルコール
もともとは具わっていた自立の若さと能力を、時間をかけてゆっくりと殺していったのは、勤め人の立場そのものです。酒と手を携えながら、いや、酒にたぶらかされながら、命令されて動くことに慣れ、周囲に歩調を合わせることに慣れ、ほどほどに仕事をやっていればいいことに慣れ、自分の生活の全体を職場の都合で決定されることに慣れてゆくうちに奴隷の立場に麻痺し、そして無能力もどきの人間へと転落していったのです。(丸山健二)