「24時間戦えますか?」(1988年,リゲイン/三共製薬)が亡霊の如く蘇る。
日本ではいまも「過労」で20世紀と地続きであることへの驚きと、この広告を作った広告業界がこのコピーのままであることへの揶揄が込められている。
「滋養強壮剤」自体がそもそも要らねんじゃね? と思ってしまう。
疲れたら寝てろよ。風邪なのに褒めてとばかりに会社来る奴とか、青い顔して辛そうに働く奴とか、風邪で咳込んでる奴とかは単に不快。「かけがえのないあなた」という商業メッセージはただのおべっかだからね。真に受けてアホかよ。
最近は「女性用滋養強壮剤」なる細分化もあり、カフェインレスで明日にチャージみたいなことを訴求しているが、こんなの飲んでる女、マジ引くわ。
「滋養強壮剤」って、日本に特徴的なカテゴリだ。あと風邪薬も要らん。
ハイブリッド・カーも、世界で殆どスルーされつつある。昔はハリウッド・スターで人気みたいな捏造もあったが、いまでは日本の情弱にしか売れない。
特定保健用食品もよくわからない。生真面目な老人が摂取しすぎて毒になったりとか、トクホのマークを得る過程に問題があるとか、怪しい。
いずれも、莫大なマス広告が打ち込まれているカテゴリだ。
いまどき、わざわざプッシュしてる商品って実は、「要らないもの」だ。
テレビの力が落ちていることもあるけど、プッシュする必死さがバレていることが、テレビ衰退の真因である。
時代は細分化から、おまとめへ変わってきている。
逆行する身勝手な細分化プッシュは、逆にものすごく要らない(苦笑)ことがバレる。