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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

ケーキとストロング

人件費をギリギリに抑えて薄利多売で儲けるビジネスモデルを支えているのは客であり、同時に労働者である。「えっそんなことまでアルバイトや非正規にやらせるの?」みたいなことも、厚顔にじゃんじゃん、弱い人々に頼んじゃう。

そうやって殖民地の奴隷プランテーションみたいに一円単位の削り合いを競う。

日高屋は出店マーケティング調査を自社ではやらず、マクドナルドや吉野家の隣にオートで出る。激安で流行ってる店の隣近所にライバル店が出店して一円単位の削り合いをすれば、安い店しか残らない。日本全国どこへ行っても、激安の銭亀しか生息しない、一様な原色の商業ストリートが異常増殖する。

とにかく安さを求める客は、同時に安い賃金で買い叩かれる労働者でもある。「消費者」とは、かつては購買者の意味だけであったが、今では資本に労働力を安値で「使い倒される」という意味での「往復の」消費者でもある。安く消費され、安く消費する副詞「安く」のダブルミーニング。

その往復消費者に、最近は外国人も増えてきた。安い時給でロボット的な仕事をさせられるだけではなく、質の悪い客に応対する感情労働を強いたり、先に職場にいる人間からのいじめや嫌がらせ、ひどい場合はハラスメントまでコンボになる。

生真面目な弱者が結局は、往復の消費を通じて自分で自分の首を絞める構造。割高な公共料金を支払い、所得に比して高率の税を支払い(逆進的消費税も)、残された金で安いものを買い求める。資産と信じて負債を手にすることも多い。

確かにワンフロアぶち抜きの巨大な100均などに行くと、ぱっと見はあたかも「豊かさ」であるかのような錯覚に陥るけど、あれは美しくリ・パッケージされた塗装ゴミでしかない。マリ・アントワネットの「パンが食べられないならケーキを食べればいいじゃない」の予言通り、貧者は精糖と精油まみれのケーキで腹を満たす。9%でも飽き足らず12%まである合成アルコール飲料を飲み、慢性的なアルコール注入で脳、腸、肌が劣化する。いわゆる「ドランカー・フェイス」〜常に赤ら顔で肌はカサカサ、どろんとした目つきの依存症フェイスになる。

アルコールで複雑な思考ができなくなるので、連呼調のサブリミナルな広告にも動物のように反応する。動物としての衝動をGAFAなどに刈り取られ、スマホの高い通信費を掠め取られる。可処分所得は毎年下がり続けて、食べ物はケーキ、酒はストロングばかりになる。ケーキとストロングで肥り、腸や肌のコンディションも日増しに悪くなる。

どうすればいいのか?  やはりなんといっても根本、アルコールを断ち切るのが最善手なのである。脳・腸・肌が復活すると、その瞬間から時間が湧き出してくる。酒代を稼ぐ必要がなくなる。金と時間に余裕ができる。誰かに安く買い叩かれることもなくなる。そして負の人間関係から自由になる。アルコールは体内組織もダメにするが、体外組織(つまり人間関係)もダメにする。私は、ケーキとストロングを胃袋に詰め込む人生なんて御免だ。