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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

8月が来るたびに

73回目の原爆投下日。国民国家による式典や、メディアの定型化した取り上げ方に底なしの空虚な思い。神妙な顔をして参列してるゲリゾーのお爺ちゃん岸信介は、この戦争を遂行した当事者である。

第二次世界大戦で死んだ日本人300万人のうち200万人が、敗戦直前の一年間で死んでおり、これは要するに、日本国の自国第一主義や戦況を偽るフェイクニュースによる犬死にではないのか。つまりゲリゾーの祖父やメディアの責任である。なぜ彼らが他人事みたいにのうのうと今も偉そうにしているのだろうか。

高見順の「敗戦日記」を読むと、広島の新型爆弾の情報に怯える東京人の見えない恐怖が描かれている。「白い服なら広島新型爆弾を避けられる」とのデマで、多くの東京人がやたらと街で白い服を着ていたと書いてある。

敗戦日記 (中公文庫BIBLIO)

広島→長崎のあとは、きっと東京に桁違いの爆弾が落とされるに違いないという恐怖が、ようやく無条件降伏を引き出した。

核兵器と一神教は、その構造が酷似していると言われる。そう言われてみれば、1945年8月以降、私達は核という一神教の忠実なる信徒であった。核という唯一神に近づこうとして、米国のケツを舐め、あちこちに原発をつくり、福島では神の怒りに触れた。

冷戦によって、あの戦争責任を断罪しなかったから、政官財学は過ちに引き摺られて傾いたまま、新たな破滅へと進みつつある。

福島は、広島型原爆4023倍、チェルノブイリの4倍の放射能を放出したと東電が英語でだけ発表してるが、知らない人ばかり。

戦前に嘘のニュースを垂れ流したメディアの末裔が相変わらず国民国家に不利な情報を伝えないから、老人はテレビが次から次へと担ぎ上げる内山やら山根やらといった小粒の勧善懲悪キャラに心を奪われて、晩節を黒塗りされていく。

医学は優生思想と大差のない偏見で、未だに女医を排除しているし、ヒロポンのかわりに人々はアルコールを打ちまくっている。8月が来るたびに、あの敗戦以前からずっと連続している朱子学カルト世界に、私は生きていることを痛感する。