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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

きよしうつくし

日大の危険タックルを決めた選手の会見を観て、ああまさにこれが「ひとりひとりが拒否権を持つ国」だなあと感じ入った。抑圧や同調に耐えて忍んで、でもどこかで耐えきれなくなり、もっとも弱い立場の人間が堂々と拒否権を行使する。

権力にとどめを刺す者は、この国では常に無力な者なのだと思い知る。

インターネット(正確にはスマホ)が「ひとりひとりが拒否権を持つ国」をどんどん加速している。「拒否権」を行使する空気が見える化して、悪代官にNO!  を突き付ける安全地帯が、強くはやく築き上げられる。愛媛県の役人が加計文書を公開してる動きもこれ。

日本語の「うつくし」は小さくて弱いものを肯定する原義があって、「きよし」と強く結びつく。「きよしうつくし」は、小さくて弱いものが物欲や肉欲と無縁に生きる有様で、弱者にはこのカードを切り出すチャンスがある。

日本人にとってのスマホとSNSの普及は、「きよしうつくし」の集合知をつくりだす。

少し前まで「半沢直樹(親の仇)」や「ドクターX(勧善懲悪)」のような「きよしうつくし」が、強きを挫く虚構どまりの物語だったものが、少しずつ現実世界に溶け出している。親の仇や勧善懲悪は、歌舞伎などに織り込まれる日本人のハイコンテクストだけど、歌舞伎が現実に溶け始めていて、端的に言えば、朱子学カルトが集合知によって破壊されつつある。

私は、集合知とAIは見分けがつかないものになると思う。AIとは集合知をいち早く計算してしまうものだ。このままAI社会になって行くと、人間はどうなって行くのだろう。ファシズムやハラスメントの根底にある朱子学カルトが弱体化されることを願うばかりだ。