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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

トラウマ史観を疑う

もはや、この番組でしかフジテレビを観ない(笑)「ザ・ノンフィクション」で、今日の内容もそうだったのだけれど、私がいつも気になるのは、「この人の苦悩は、過去にトラウマがあることが原因で、その苦悩をいま乗り越えていくことが人間として尊い」という判に押したような「トラウマ史観」である。

学校でいじめを受けた、親から虐待を受けた、貧しかった、レイプ・ハラスメントを受けた……。だからいま、過去に苦しんでいる。負けるな、がんばれ。

この世界観こそが結局は、一度躓いた人々の再起を実は許さない、息苦しい社会を形成している原因ではないか。

過去に原因があって、その結果がいまあるんだという考え方に支配されると、その人が一番損をする。

未来に原因があって、その結果をいま選んでいるという考え方で生きていく方が楽しいし、得をする。

という私も随分長いこと、過去に原因があって、その結果いまがあるのだと思い込んで来た。育った環境が貧しかった結果がいまなんだとか、あの時裏切られたから、いまこうなんだとか、そういう思考に囚われてきたことは否めない。

にくい顔思い出し石ころ蹴る

尾崎放哉

未来の「ありたき姿」から、現在の答えを見つけていく──思考の時間軸を180度回転させることが大切だ。

トラウマや過去のマイナス経験、恨みや怒りからではなく、楽しいこと、やりたいこと、遊び半分、面白半分のことから、いまを規定して選択しよう。

例えばアルコールなぞは「過去を未来に引き延ばす」「未来を過去で塗り潰す」典型的なドラッグである。

ダウナーの酔いは、自らの過ちを悔やみ、過去のいざこざの憂さを晴らし、自己憐憫を強化して、過去の人間関係に拘泥する傾向が強い。

アルコールを止めるだけで、驚くほど未来に向けて時間の視界が拓ける。騙されたと思ってぜひ脱アルコールを試してほしい。