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徒手空拳日記

人の行く裏に道あり花の山

「勝ち組。」ゲームを降りよう

休日はおのれの「地下室。」である書斎に籠るばかり。本はネットで検索して取り寄せられるので、図書館へ行くのも借りる手続きのためだけになる。

人間への忌み嫌いが極度を超える私には、有象無象の集う公共空間にとどまるのは責め苦でしかない。

大学図書館の良いところは、圧倒的な書物の量と広大さゆえに、手ぶらで出かけても魅力的な本が無尽蔵においてあるし、他人と十分な距離を保って、読書や考えごと、「弱いつながり」として著者との対話に集中できるからで、一般行政の地方図書館となると、どこへ行っても芋洗い状態で、嫌気がする。

公共の書物を指先に唾液をつけて捲るもの、咳やくしゃみを口に手も当てず放つもの、鼻くそをほじりながら鼻毛を抜きながら、公共の書物に触れるもの、要するに「恥さらし。」ばかりで虫酸が走る。

もひとつ言えるのは、私にとって地方行政の図書館は、貧しく狭い自宅を脱して、もっぱら受験勉強の場であったという、かつての嫌な原体験があるからだ。

若い頃、この世で「勝ち組。」になるために通った場所。何もかも、勝敗に単純化する思想は、ひとつの純粋なカルトである。あの頃は、貧しさから脱するために「勝ち組。」になることばかり考えていた。男も女も強欲に「勝ち組。」を異常に希求する国が、この日本である。

受験とは要するに昨日財務省国税庁長官を辞して退職した高級官僚が、「勝ち組。」の頂点にいるシステムである。漢字の読めない政治屋なぞは彼らの走狗でしかない。日本の高級官僚に勝てるのは、唯一、米軍である。

「勝ち組。」のゲームなんぞ、なるたけ早いうちに降りた方が良い。結局は米軍には勝てない。「永遠の敗戦国家。」である。私は社会人を七年やってアホらしくなってやめた。人生は漸くそこから始まったと、いま振り返ればわかる。

「勝ち組。」になると、金は増えるが好きな本もゆっくり読めないし、儀礼の酒浸りで、勝利なんぞは、マネーがすっかりコモディティ化している昨今、まるで割に合わない。