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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ

札幌の弁護士がタクシーのなかでブチ切れた様子が、バッチリとドラレコに録られていて、御用となった。

タクシー無賃乗車 暴れ、壊し… 【映像】|日テレNEWS24

アルコールにやられた人間が、見境もなく切れる瞬間って、これまでありそうでなかった映像ではないか。

この弁護士も、テレビやネットで自分のこんなキチガイ沙汰を晒されて、どんな気持ちなのだろうか。

アルコールにしろ繁華街(ストリート)にしろ、これらはインターネットのない時代のSNSだった訳で、インターネットのある現代では、アルコールもストリートも、もうなくていいのではないか、と思ってしまう。

実際、己っちは酒をやめてから、まるでストリートに足が向かなくなってしまった。買い物もネットでいいし、夜の繁華街はジャンキーやゾンビがうようよいてデンジャラスなだけだ。

ストリートでアルコールをキメて、タクシーで尊大になりぶち切れるなんて、なんともまあ、20世紀的な破滅ではないか。この男は、ドラレコと映像拡散という、21世紀のテクノロジーには間抜けなほど無頓着だった。

この弁護士は、身勝手な幸福を求めるあまり、一生の信頼を失った。愚者と言えよう。

立川談志は、ほとんどタクシーに乗らない人だった。弟子を連れての移動は専ら電車やバスだった。タクシーに乗らないことが、カッコいいことだと談志は考えていた。

今、わたしたちに必要なのは、幸福の追求ではなく、信頼の構築だと思う。外交で言えば、日本は、緊張が増す隣国と、幸福な関係など築く必要はない。しかし、信頼関係にあるのかどうかは、とても重要だ。幸福は、瞬間的に実感できるが、信頼を築くためには面倒で、長期にわたるコミニケーションがなければならない。国家だけではなく、企業も、個人でも、失われているのは幸福などではなく、信頼である。(村上龍)

賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ。