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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

SNSが社会に与える影響

今年はルターの宗教改革からちょうど500年。

ルターのいわゆる「95ヶ条の提題」は、当時の印刷技術によって一説ではわずか2週間でヨーロッパ全土に拡散したと言われている。印刷技術とは、人類史における最初のSNSであった。

座間の事件をみていると、グーテンベルクによる印刷技術から500年以上後に生まれたインターネットのSNSが、人類に及ぼすよからぬ影響についてどうしても考えてしまう。

昨年の今頃も、SNSに会社での己の苦しさを縷々書き残して自殺した女性が、社会に大きな衝撃を与えていた。

SNSと死は、どうして結びついてしまうのだろうか。

SNSは、人間の社会的な承認欲求によって駆動されている。しかも、その承認の質は、なじみや親しみよりも、新しくて珍奇なものほど興奮作用が強い。

ルターのテクストも、当時としては衝撃的に珍奇だったからこそ拡散したのだ。今日で言うまさに「炎上」である。

人類は珍奇なものへの強い興奮によって生き延びてきた。

学校や職場で生きにくさを感じている人間ほど、SNSによって得られる珍奇なものへの興奮、珍奇なものどうしが繋がる興奮によって、救われる気持ちになる。

2008年、秋葉原の通り魔事件は、期間工を解雇された容疑者が、当時のSNSであった掲示板を何者かに荒らされたことが、凶行の引き金となったと言われている。

リアルな社会生活に行き詰まり、SNSによる珍奇なものとの邂逅にすがる。

非日常の、本来なら知るべくもなかった珍奇な人やものごととの出会いには、強いドーパミンが出る。

秋葉原事件や、座間事件は確率で言えば本当にレアなケースだろう。本人も無自覚なまんま死の淵まで行ったけれど、何事もなく今を生きている人は本当に沢山いる。生きると死ぬは、紙一重なのだ。

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