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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

ネポティズムへの回帰現象

人間集団の類型は、ざっくり三つかなと思う。

  • ネポティズム(血縁や地縁による小規模で記録の残らないネットワーク)
  • 官僚制(文字記録に基づく大規模なヒエラルキー)
  • ソーシャル・ネットワーク(不特定多数による大規模なデジタル記録のネットワーク)

もともと人類は、ネポティズムを土台に社会を営んできた。最大でも150人くらいが限界。

やがて農耕を覚えて富が溜まり、集団規模がでかくなって、官僚制を発明したのである。

ネポティズムは、口頭による意思疎通がメインで、信用できる顔見知りにだけ重要な情報や資産が分け与えられる。極めてアンフェアなシステムだ。

他方官僚制は、文字を土台にした法的、社会契約システムであり、顔も名前も知らぬ者を大量に含む集団を長く制御する為に産み出されたものだ。だからフェアネスが徹底的に磨かれた。科挙や民主制などはその典型だろう。

ソーシャル・ネットワークは、人類にとって未曾有の体験である。インターネットによる大規模な分散型ネットワークは、デジタル・データを基に、世界中を瞬時に大規模に伝わっていく。

このソーシャル・ネットワークは国民国家や企業ヒエラルキーとの対立がより顕著になりつつある。

富裕層の租税回避や大掛かりな政治的不正が暴露されたり、大企業の吊るし上げがソーシャル・ネットワークによって頻繁に行われるようになった。

ヒエラルキーがほとんど機能しなくなり、ソーシャル・ネットワークの負の側面が可視化されるなかで、ネポティズムへの回帰現象が起きているのではないか。

政治屋は記録の残らぬアナログな密室の縁故に閉じこもり(もり加計)、大企業の経営者はとにかく寝首を掻かれないメンツに絞り込まれ、組織防衛の為なら不正にも手を染める(東電、東芝、KOBELCO、日産)。つまりこいつらは、アンフェアなネポティズムなのである。

官僚制やソーシャル・ネットワークよりもネポティズムが復古して、原始時代のような様相を呈している。

北朝鮮も米国も日本も、ネポティズム興隆の点では、ほとんど大差ない。安倍晋三、イヴァンカ・トランプ、金正恩、全部ネポティズム。アンフェアを当然の権利と捉える奴らが、ソーシャル・ネットワークによってこれからどうなるのか、ちょっと楽しみでもある。

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