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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

アルコールの価値ってなに?

最近のスーパーマーケットは凄く変わりつつあって、スーパーのデリで買った惣菜を、その場でワインと共に食える業態などが出てきている。

アメリカではこういうのをgroceryとrestaurantの合成語で「グローサラント」なんて呼ぶらしい。

己っちからすると、吉野家やサイゼリヤのちょい飲みにしろ、こういったスーパーのイートイン酒場にしろ、日本人がアルコールによって骨抜きにされていく過程にしか見えない。

スーパーのイートイン酒場に貼ってあったこのポスター。

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お酒の新しい価値を提案し、お客さまの食生活をより豊かにしますぅ?

お酒には古い価値も新しい価値もないのだが、「絶対に価値があるんだ」という揺るぎない信念を感じる。なんなんだこの自信は……。ポスターのアートデザインも、お約束通りあたかもキラキラした飲み物としてお酒を処理している。

しかしこういった幻影は酒だけではない。

価値ゼロのものを、あたかも価値溢れるものに見せる幻想は、この世に多い。

典型的には、例えば貨幣なんてのは本来価値のない紙切れに過ぎないのだが、貨幣を発行している国民国家への「信用」があると、紙切れがたちまち価値になる。

人類とは、虚構をつくるこの能力ゆえに進化してきたと言われるのだが、同時に多くの尊い命も奪ってきた。

テレビ(の映し出す社会)、現金、アルコール、宗教、民主制……こういったバーチャルなもののために命を落とす人間は、ごまんといる。

まあしかし、酒の売り手は、酒という魔物をいったいどうしたいのか? 有害なものの価値を、果たしてどこまで高めたいのだろうか。

酒を人生の美学にまでむりくり高めたいこの牽強付会ぶりは、ただただ面妖である。