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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

離塁感覚を楽しむ〜『ひきこもらない』(pha)の感想

ひきこもらない phaさん著を、さっそくKindleで読んだ。

冷戦期にはまだインターネットがなくて、家族や会社という国民国家の末端システムは、固定された場所に縛り付けられていた。

社畜は「机縛人間」だったし、ひきこもりは「宅縛人間」だった。

しかしインターネットによって、机や宅に縛り付けられなくても、なんとか生きていけるネットワークを、人類は手に入れることができた。

1980〜90年代の来し方を振り返ると、「机縛人間」や「宅縛人間」のかったるさは半端ではなかった。机も宅も、結局は、国民国家による夜警や徴税に紐付いているから、相互監視や同調圧力が半端ない。

ものすごい物量のテレビ番組によって、「机縛人生」や「宅縛人生」こそが、社会人の正しい道であると徹底的に刷り込まれていたなあ。

でもようやく、ネットやスマホの浸透で、机や宅の呪縛から人間は解かれはじめている。いい時代だ。

人間は、空間から自由になると、時間も思考も自由になる。phaさんもこの本の中で、

"いる場所を変えるだけで考えることは変わる。"

と書いているけどまさにそうで、贋会社員の己っちも、ギリギリで机に束縛されない自由を見つけ出そうと毎日楽しんでいる。

カラオケボックスを借りて本を読んだり仮眠したり、飯を食ったりするし、熱海や伊豆にiPhoneだけ持って、手ぶらで出かけたりするのもすごく楽しい。

会社員でも学生でも元ニートでもそれぞれの立場で、机縛や宅縛からの「離塁感覚」を楽しむことが、インターネット時代の嗜みなんじゃないかと思っている。

週末の『ザ・ノンフィクション』後編も楽しみだ。