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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

セリングはもう要らない

休みの日にスーパーに出かけると売り場には、まだマネキン販売の女性が特定の飲料や食品をひたすら声を出して試食、試飲させつつ、売ろうとしている。

また、ぽっぽ屋さんの駅構内で、「行列商法」業者とでも言うのか、あまり名の通らぬ和洋菓子を「通販で物凄い人気スイーツが今日は限定販売」と売り子さんが大声を張り上げながらセリングしている。

売り手が大声を出して買ってもらう活動全てがもう要らないのではないか。アウトバウンドのセリングは全て無駄。

己っちがまだ若い頃には、この手のアウトバウンド・セリングのアルバイトもしたことがあるけれど、あの頃はインターネットがなかった訳で、ある程度売り手がプッシュする必要もあっただろう。

しかしながら今では、何が売れているのか、何を買ったらいいのか、客はもうネットを通じて調べまくっているし、自分で品定めしなくても知り合いやSNSを通じて、いいものや欲しいものの情報は嫌でもじゃんじゃん入ってくる。

こんな時代だから、もう広告なんて本当は要らないし、実は誰も信用していない。ネットのない時代は、マーケティング予算の殆どを、商品を認知してもらう為に使っていたけれど、今はむしろ長期的な「選好(プレファランス)」を高める為に使わなくてはならない。

欲しいものを手に入れる為には、自分で検索したりSNSや知り合いを通じて良い評判を聞いたりするだけで十分で、売り手からの押し付けがましいセリングなど単にウザいだけなのだ。

例えば、Amazon Dashという装置は、洗剤や水が自宅で切れそうになったら、このボタンを押すだけでWi-FiからAmazonに自動的に発注をかけて補充できる仕組みだけれど、これなどは人類の売買の歴史から、セリングという過程を完全になくそうとするものである。

サントリー天然水 Dash Button

お客さんが、実際に使いながら選び続けるという長期的な選好(プレファランス)を得ることが、あらゆるマーケティングの鉄則になって来ている。多くの人が選好している商品こそ、人は知って、選び取る。

20世紀は、広告代理店による洗脳の時代だったけれど、21世紀はAmazonなどのプラットフォーマーによる選好の時代だ。洗脳活動から、選好活動へ。

四六時中声を出しながらやたら明るく振舞い商品名を連呼してセリングする人や広告タレントの機能は、もう要らないのだ。