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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

アルコールがポピュリズムを招く

プラトンによると、人間の魂は理性部分、気概的部分、欲望的部分でできている。そして統治階級は理性、戦士階級は気概、生産者階級は欲望の体現者である。(私たちはどこへ行こうとしているのか 小熊英二時評集

日本では、アルコールの犠牲はプラトンの三階級の全てに及ぶ。

権力者や政商、豪商といった統治階級ですら、酒に溺れる者は枚挙に暇がないし、気概を担うべき軍人階級も、武士の頃から敗戦まで酒浸りである。

戦争に敗れた軍人たちが敗戦後そのまま政商や豪商になったので、経済活動も酒浸りの事大主義が専横し、311でトドメを刺されて立ち行かなくなっている。

冷戦が終わったのに変化対応できず、国土と民心の荒廃が加速している。腐りきった社会で、欲望的部分を担う生産者階級はますます困窮を極めている。生産者階級とは「社会人」と呼ばれる全ての人々だ。年々世帯収入は減り、デフレは止まらず、安酒と不健康な食事に丸で豚の如くまみれている。

米国に先んじて、日本では四半世紀前からポピュリストが政治世界を牛耳っている。細川護煕、小泉純一郎、民主党、東国原英夫、橋下徹、アベノミクス、小池百合子…… 地下鉄サリン事件が世界のテロリズムを先取りしていたように、日本人のポピュリズムは欧米よりずっと先を行く。

日本の腐敗の真因は、アルコールである。貧しい酔っ払いが、なりふり構わずテレビ出身のポピュリストを礼賛している。

プラトンの三階級全てがアルコール漬けになり、特に生産者階級は欲望のままアルコールを鯨飲し、時々の「おもろそうな政治屋」を担ぎ出しては結句、己の首を締めていく。

日本には酒を禁忌する宗教や倫理観や哲学が全くないので、飲酒が完全に肯定されている。酒による精神退廃こそがポピュリストを招いている。