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徒手空拳日記

持たざる移動を追い求める手ぶら評論家。 手ぶらを、いつか当たり前のウォーク・スタイルにする。 人の行く裏に道あり花の山(利久)

父に感謝する

己っちには、成功者になろうとする気概が丸でないが、それは父が驚くべき凡人だからではないかと思う。

父は健在だが、職を何度か変えていまも水道工事屋をひとりでやっている。中小企業の係長や課長はおろか、世間に通用する肩書を一度も持ったことがない。

己っちも、彼の息子であることを考えればもうここで、打ち止めとしたいのだ。

会社員3世、2世供は、彼らの父親が高度経済成長期に出世して役職が付いた原体験があるだろうが、己っちには父が出世していく記憶が丸でない。

父には、部下は勿論、友人もほとんどおらず、休日は競輪場に出かけるくらいで、情報はスポーツ新聞とAMラジオだけだ。家にはろくな書物もない。狭い家に不釣合いのテレビだけが、居間に置いてある。

父は集団就職で東北の寒村から来た。徹底して無名。美食や贅沢にも興味がなく、いま70を少し越えたくらいなのに進取の気性がない。

携帯はガラケー、メールは使えない。スマホは勿論、パソコンにも触れたこともない。先日焼肉をごちそうしてカードで支払ったら、驚いていた。

父親を小馬鹿にしているのではない。この父から派生したのだからこそ、清々とダウンシフトできるのだ。引き継ぐ資産も受け継ぐ事業も身分もない。これは感謝すべきことだと最近思うようになった。

父と唯一違うのは、小難しい本を読むのが好きなところである。一生かかっても読めない本の海に浮かんでいる時間を、最も大切にして生きて行きたい。